「MBA=アメリカやヨーロッパ」というイメージはまだまだ根強いですよね。
でも僕が選んだのはシンガポールMBA。今回はそのリアルな魅力をお伝えします。
シンガポール発のMBA ― 3つの代表校
シンガポールには、世界的にも評価の高いMBAが3つあります。
- NUS(National University of Singapore)
- NTU(Nanyang Technological University)
- SMU(Singapore Management University)
各校の特色や詳細は、以前の記事で詳しく書いているのでぜひそちらをどうぞ👇
🔗 シンガポール国立大学の現地レポートはこちら↗︎
ここでは、この3校を背景に「シンガポールMBAの良さ」を掘り下げてみます。
シンガポールMBAの良さ3つ
① アジアの中で優良校が集まっている
NUSやNTUは世界ランキングでも常に上位にランクイン。
アジアのMBAランキングではトップクラス、世界的にもトップ25に食い込むことが珍しくありません。
SMUも若い大学ながら急成長していて、3校そろって国際的に高い評価を得ています。
つまりシンガポールは、アジアの中で「優良MBAがギュッと集まっている国」なんです。
② アジア色の濃いキャンパス
在学生の顔ぶれを見ても、やっぱり“アジア色”が強い。
INSEADやESSECなどヨーロッパ系のビジネススクールと比べると、欧米系の学生は明らかに少なめです。
その一方で、中国やインドからの学生の割合は非常に大きい。
良くも悪くも「アジアのリアルなビジネス現場」を体感できるのがシンガポールMBA。
グローバルでありつつも、実態はアジアが中心。
③ 卒業後に“日本人としての強み”を活かせる
アメリカなどでは、日本人は広く「アジア人」としてひとまとめに見られることも少なくありません。
でもシンガポールにいると、確かに「日本人」としてのアイデンティティを認識してもらえる場面が多いです。
背景には、シンガポールが日系企業にとって東南アジアの重要拠点であることがあります。
そのため日系企業は日本人MBAホルダーの採用ニーズを持っています。
さらに一部のグローバル企業も、シンガポールのリージョナルHQから日本市場を見てくれる人材を探しているケースがあります(数は多くないですが)。
つまりシンガポールMBAを修了した日本人は、“日本人としての強み”を活かしやすい土壌があるんです。
まとめ ― ポテンシャルと注意点
シンガポールMBAの良さをまとめると:
- 世界的に評価される3校がある
- アジアを肌で感じられるダイナミックな環境
- 日本人としての強みをキャリアに繋げやすい
そして何より、シンガポールという国自体が「アジアの交差点」として、東南アジア7億人+インド・中国という巨大市場の真ん中に位置しています。
このポテンシャルは、MBAを通じて体感するだけでも価値があります。
ただし注意点もあります。
近年、シンガポールのビザ要件は厳しくなっていて、MBA卒業後にそのまま現地で就職するハードルは高まっています。
特に外国人を採用する際に必要なEP(Employment Pass)の給与要件が上がっており、企業は「高い給料を払うならローカルを優先」という流れが強くなっています。
つまり、MBA後のキャリアはしっかり戦略を立てることが必須。
シンガポールでの就職は可能ですが、無策だと苦戦するリスクも大きいです。

👉 次回予告|Vol.13
シンガポール国立大学の魅力について──なぜ僕はNUSを選んだのか
シンガポールには複数の優良MBAがある中で、僕自身が選んだのは NUS(National University of Singapore)。
次回は、なぜ数ある選択肢の中からNUSを選んだのか、その理由をリアルにお話しします。
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