シンガポールMBA生活のデメリット|実際に住んで感じたこと

まずは遅ればせながら、Happy Lunar New Year. 旧正月おめでとうございます。今年の旧正月は、なぜだか雨続きだった。本来であれば、旧正月が明けると一気に日差しが強くなり、また本格的な常夏が始まったなっと感じるのがシンガポールの流れだ。ところが今年は、しとしと雨。湿度は高いのに、空はどこかどんよりしていて、なんとなく拍子抜けするスタートだった。とはいえ、どうせ数週間もすれば、きっちり30度超えの日常が戻ってくる。シンガポールは、そういう国だ。

前回は、この国の良いところを書いた。今回はあえて逆を書く。物価が高い、家賃が高い。そんな話はもう聞き飽きていると思うので、今日はKei目線のリアルでいきたい。今日も相変わらずKopi C のアイスを飲んでます !!

目次

住みやすさが挑戦を止めることがある

シンガポールは、日本人にとって本当に住みやすい国だ。

日本食は困らない。
日系企業は多い。
治安は良い。
街は清潔。

正直、日本で暮らしているのとあまり変わらない生活もできてしまう。ここに、少し怖さがある。シンガポールには3万人以上の日本人が住んでいると言われているが、日本人とばかり時間を過ごし、ご飯はほぼ日本食、英語を使う機会はほとんどなく、ローカルの友人はゼロ、という人を僕は何度も見てきた。海外にいるのに、生活スタイルも会話もマインドも、ほぼ日本。それを否定するつもりはないが、心のどこかで思ってしまう。

それって、本当に海外生活だろうか?

留学しても英語が伸びない人がいるように、海外に住んでも自分を変えなければ、何も変わらない。シンガポールは優しい国だ。でも優しすぎる環境は、ときに成長を止める。せっかく海外にいるのなら、日本でできない経験をしてほしい。それは英語だけでなく、多様な価値観に触れることや、居心地の悪さをあえて受け入れることだと思う。

四季がないということ

シンガポールは基本的に年中30度前後。一応、雨季(12〜2月頃)はあるが、結局暑い。とにかく暑い。良いこともある。冬服はいらない。コートもセーターも不要。クローゼットは常にスッキリ。Tシャツさえあれば生きていける。ファッションは悩まなくていいし、衣替えもない。合理的だ。非常に合理的。でも、ときどき寂しくなる。日本には四季がある。春の桜、夏の祭り、秋の紅葉、冬の鍋。そして、なぜか冬のホットコーヒーは、特別に美味しい。シンガポールでは僕は年中アイスコーヒーを飲んでいる。季節感ゼロである。

さらに、日本には季節の言葉がある。「季節の変わり目ですので、ご自愛ください。」こういう一文を、シンガポールで使ったことは一度もない。季節があるということは、服装や食べ物だけでなく、言葉や文章、記憶の残り方まで変えていく。季節の変化は、時の流れを身体で感じさせる。その移ろいが、人生のワンシーンを強く印象づける。

シンガポールという常夏の国に住んで初めて、日本の四季の豊かさに気づいた。

週末、何をするか問題

これは多くの人が感じることでもあるので、あえて触れるか迷った。ただ、シンガポールで生活する以上、避けて通れないテーマでもある。まず前提として、シンガポールは非常にコンパクトな国だ。感覚的には淡路島ほどのサイズと言われることもある。歴史も比較的浅く、街並みは整然としていて新しい。それは安心感につながる一方で、どこか均一的でもある。ショッピングモールは驚くほど多い。しかし中に入っている店舗は世界的なチェーンが中心で、日本のように個人経営の小さな店を巡る楽しさ、路地裏の発見、といった感覚はあまり多くない。モール自体が多いにもかかわらず、正直に言えば退屈さを感じる人もいるだろう。

スポーツ文化も、日本とは少し違う。そもそも気候が非常に暑いため、屋外スポーツはハードルが高い。サッカーや野球をしているのは外国人が多い印象だ。一方で、バドミントンや卓球、ヨガなど屋内スポーツはよく見かける。誤解してほしくないのは、シンガポール人にサッカーファンがいないわけではないということ。ただ、日本のような地元密着型というよりは、グローバルリーグ中心の楽しみ方に近い。パブに行けばプレミアリーグ観戦で盛り上がっている。僕は愛媛出身なので、愛媛FCの結果が今でも気になる。J3に降格した、昇格した――そうしたニュースが地元の空気をつくる。地域とクラブが結びついているあの感覚は、シンガポールにない !!

では、そんなシンガポールでの僕の週末はどうか。

カフェに行き、友人と食事を楽しみ、ジムに行き、部屋を掃除する。派手さはない。正直に言えば、やることが山ほどある街というタイプではない。でもその分、静かで落ち着いた時間がある。刺激は少ないかもしれないが、整った環境の中で自分と向き合う時間は確実にある。そして、実際のところ――僕の週末はかなり地味である(笑)。

それでも、僕はこの街を選ぶ

ここまで読むと、結構文句多くない?と思われるかもしれない。正直に言えば、書きながら自分でも少し思った(笑)。でも、僕にとってシンガポールはやはり魅力的な街だ。僕は、週末の充実感をシンガポールにそこまで求めていない。なぜなら、平日の仕事が十分に面白いからだ。日本で働いていた頃、ここまで仕事そのものが刺激的だと感じることは、正直あまりなかったかもしれない。

その理由は、大きく3つある。

① 東南アジアの成長を、体で実感できること。
街も、企業も、人も、まだ伸びている途中にある。完成された市場ではなく、拡大のど真ん中にいる感覚がある。

② 日本とアジアをつなぐハブであること。
日本企業の挑戦、アジア人材の可能性。その交差点に立っているという実感がある。

③ ビジネスのスピード感。
意思決定が早く、変化も速い。昨日までなかったチャンスが、今日には現れる。

自分がどれだけ貢献できているかはさておき、成長のど真ん中に身を置いているというだけで、どこかワクワクする(笑)。だから、僕にとってのシンガポールはこういうリズムだ。

平日はしっかり働く。
成果を出す。
そして休みを取って、近隣諸国へ行く。(バンコクも、ホーチミンも、バリも、すぐそこだ。)

稼ぐ・挑戦する場所はシンガポール。遊ぶ・お金を使う場所は、外にある。このメリハリが、意外と心地いい。

MBAも同じだと思う。海外に行けば自動的に変われるわけではない。シンガポールに住めば刺激的な毎日が勝手に降ってくるわけでもない。環境はあくまで舞台だ。その上で、自分がどう動くかで人生は変わる。シンガポールには退屈な要素もある。でも、だからこそ問われる。この環境で、自分はどう変わるのか。海外は、魔法ではない。変わるのは、いつも自分だ。

…なんて少し真面目に書いたけれど、とりあえず僕は、今日も30度の中でアイスコーヒーを飲みながら働いている。それが今の僕のシンガポールだ。

旧正月恒例のローヘイ 🧧
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