今日はちょっと寄り道して「シンガポールそのものの魅力」について語らせてください。
転職やMBAでアジアを考えるとき、よく名前が挙がるのは香港とシンガポール。
以前のブログでも触れましたが、僕自身も転職時には香港かシンガポールかで迷いました。最終的に僕が選んだのはシンガポール――では、その理由は何だったのでしょう?
理由を一言でいえば「英語」「給与」「ビジネスの面白さ」。
…なんですが、それだとChatGPTに聞けばすぐ出てくる“ありきたり回答”で終わってしまうので、今日は僕の実体験を少し深掘りしてお届けします。
英語圏、でも実際は“シングリッシュ”
シンガポールがアジアで珍しいのは、やっぱり英語圏という点。
ただし実際に住んでみると分かりますが…ここで飛び出すのが “シングリッシュ”。
英語+中国語文法+時々マレー語=シングリッシュ。
最初は「What time you come ah?」「Can or not?」とか聞いて、正直ついていけませんでしたw
でも慣れてくると、このシンプルで実用的な英語がすごく便利なんです。
例えば同僚が「Tomorrow meeting can, or cannot?」って言うと、日本語だと「明日会議できる?それとも無理?」って感じ。
めっちゃ効率的でしょ?細かい文法とかいらない。生活も仕事も、このシングリッシュで十分回るんですよ。
給与水準 ― 夢がある場所
次はお金の話。
シンガポールの良さは、日本から転職しても給与レンジが大きく下がらないこと。
他の東南アジアの国だと、正直「日本から来るとダウン転職」になりがちですが、シンガポールは横ばい、むしろアップも狙えます。
そして僕が実際に働いて驚いたのは、その給与レンジの幅の広さ。
日本だと年収1,000万円超える人って数%レベルですが、シンガポールでは普通の会社員でも年収3,000万〜6,000万円とかザラにいる。
なぜか?
理由はシンプル。シンガポールには世界各国のリージョナルHQが集まっていて、その「リージョナルポジション」の給与レンジが異常に高いからです。
「え、こんなに夢あるんか…!」と心の底から思いました。
ビジネスの面白さと効率性
そして、ビジネスそのものの面白さ。
シンガポールはAPACのブレインみたいな存在で、意思決定や戦略がここで行われます。
だから仕事してても「ただの一国の市場」じゃなく「東南アジア全体を見据えた議論」に日常的に触れられる。これが刺激的でした。
そして何よりコンパクトさ。シンガポールの面積って淡路島くらいしかないんですよ。
だから企業も全部ギュッと集まってて、営業でもタクシーで10〜20分移動すればクライアントに会える。
「じゃあオフィスの中間でコーヒーしながら話そうよ」なんてこともよくあって、これがまた効率的。
日本での“片道1時間通勤→打ち合わせ→また1時間戻る”みたいな感覚とは真逆で、シンガポールでは1日でサクサク商談を回せるんです。
最後に;シンガポールのポテンシャル
シンガポールの本当の魅力は、その立地とポテンシャルにあります。
東南アジアだけで7億人を超える人口が存在し、その経済圏の意思決定が集まるのがシンガポール。
さらに地図を広げれば、インドと中国という二大国のちょうど中間地点。世界人口の半分近くが、このシンガポール周辺に集中しているんです。
つまりここは、まさにビジネスの交差点。
この立地、このダイナミズムを背景に、シンガポールはこれからもアジアの重要ポジションであり続けると思います。
だからこそ、挑戦者にとってはこれ以上ない舞台だと思います。
――どうですか?ちょっとシンガポールで挑戦したくなってきたでしょ?

👉 次回予告|Vol.12
シンガポールMBAの魅力について──なぜ僕はNUSを選んだのか
MBAといえば欧米?いやいや、アジアにも面白い選択肢はあるんです!!
そしてNTUやSMUもある中で、僕がNUSを選んだ理由を次回は語ってみようと思います。
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