話をシンガポール国立大学のMBAに戻したい。
前回の投稿では、NUSパートタイムMBA受験のためにEAの勉強を始めた話を書きました。
今回はその続きとして、パートタイムMBAについて深掘りしていきたいと思います。
フルタイムとパートタイムMBAで学びの内容に大きな違いがあるかと聞かれると、正直、カリキュラム自体はそこまで大きく変わらない。
じゃあ、何が一番違うのか?
僕の答えはシンプルで、「出会う人」です。
👥 年齢層とキャリアがまったく違う
NUSではフルタイムとパートタイムMBAで一部の授業が合同になることもあるけど、生徒やクラスの空気感はけっこう違う。
- フルタイム:20代後半が中心で留学生がほとんど
- パートタイム:30代半ばが多く、シンガポール在住のシニア層が中心
例えば、僕が20代後半だった頃は──東京・新橋のビル群を毎日ローラー営業してた時代。
一方、30代半ばは──シンガポールでマネージャーとしてチームを率いる立場。
たった5年くらいの差だけど、この年齢の違いは、単なる数字の差以上にキャリアの深さとして表れます。
授業中のディスカッションでも、そのキャリアの違いは一瞬で伝わってくる。
🍻 パートタイムだからこそ出会える“リアルなビジネス”
パートタイムMBAのクラスメイトたちは、平日は普通に働いてる。
それもシンガポールの外資企業や日系大手で、結構なポジションにいる人たちが多い。
授業のあとに飲みに行くと、話題は自然とリアルなビジネスの話に。
- 今、自分が担当してるAPACの案件
- チームマネジメントの悩み
- 他社の事業戦略や組織改革のリアル
ただの座学じゃなくて、“最前線のリアル”が飛び交う会話。
これが、めちゃくちゃ面白い。
👨👩👧👦 ライフステージの共感も
パートタイムMBA生は、家族を持っている人も多い。
僕自身も30代で子育て世代だから、
仕事・育児・学業のバランスをどう取るか、という悩みにも共感できる。
MBAって、ただの学びの場じゃない。
「人生のステージが似ている仲間」と出会える場でもある。
そして、そういう仲間がいるからこそ、時に励まされ、刺激され、走り続けられる。
フルタイムかパートタイムか、正解はありません
フルタイムかパートタイムか、正解はありません。それぞれに魅力があります。
たとえば──
フルタイムMBAは、交換留学やキャンパスライフを楽しめるのが魅力。
世界中の仲間と日々を共にし、深い友情が生まれることも。
一方、パートタイムMBAは、職場・家・ビジネススクールの往復が基本(笑)
でもそのぶん、リアルな仕事と直結した学びがあり、仲間との会話も実践的で、キャリアに直結する刺激があります。
前回の記事でも書いたように、MBAに“決まったタイミング”はありません。
フルタイムかパートタイムか──今の自分に合うスタイル、あらためて考えてみるのもアリかもしれません。

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