KeiのMBA回顧録──NUS/MBA受験に向けて、まず整えるべき3つの準備

「MBAって英語のスコアが大変なんでしょ?」
「学費も高いし、時間もないし…無理かも。」

──そう感じている人にこそ、今日のブログは読んでほしい。

前回の投稿では、”なぜ僕がNUSに受かったか” を少し精神論寄りに書いたけれど、今回はちゃんと現実的な話をしようと思う。確かに、気持ちや信念は大事だけど、MBA受験は根性論だけでどうにかなるような甘い場所じゃない。

じゃあ、実際にMBA受験の前に大事なことって何だろう?
僕自身の経験から振り返ると、ポイントは大きく3つだと思っている。

🧭 僕が思う、“受験前”に整えるべき3つのこと

MBAに必要な準備は、シンプルにこの3つ:

  1. 経験(キャリア)
  2. スコア(英語テスト)
  3. 学費と時間(=リソース)

💼 ① 経験──キャリアがすべての土台になる

MBA受験というと「スコアメイキング(英語の試験)」が話題になりがちだけど、最も大切なのは“経験”だと僕は思ってる。

もちろんだけどMBAは英語を学ぶ場所じゃなくて、ビジネスを学び、リーダーシップを磨く場。実際にNUSで出会った学生たちは、みんな専門領域や得意分野をしっかり持っていた。「あなたの専門は何?」と聞かれて、黙ってしまう人なんて、まずいない。

僕の場合、こんな経歴が評価されたんじゃないかと勝手に思ってる:

  • 採用分野での専門性(人材業界で7〜8年)
  • マネジメント経験(2〜3年のマネージャー職)
  • グローバル経験(日本とシンガポールでの勤務)

この3つ──専門性・マネジメント・グローバル経験がそろうと、実はその先のステップが自然と整ってくる。

📝 ② スコア──“使える英語”は日々の延長にある

キャリア(グローバル経験)がベースにあると、英語力も“使いながら身につける”感覚に近くなる。

僕も完璧なスコアではなかったし、EAも目安に届かない状態で出願した。それでも受かったのは、英語が“目的”ではなく、“手段”として機能していたからだと思う。

目安スコアを狙うのは当然だけど、大事なのは「英語が使える環境にいること」「英語で何ができるか」ってこと。

それを面接やエッセイでどう見せられるかが勝負。

💰 ③ 学費と時間──この2つも、キャリアが解決してくれる

そしてもう一つ、お金と時間の計画も重要。
NUSもそうだけど、アジアMBAは安い投資ではない(シンガポールMBA学費は800万円〜1000万円くらい)。

でも、マネジメントレベルにまで昇格すれば、給与レンジ的にも払える額に届くようになる。

また、MBAは一斉に受ける“大学入試”と違って、自分のタイミングで挑戦できるのが魅力。

だからこそ、焦らずキャリアをしっかり築いた上で、「勝てるタイミングで勝負する」のがベストなんだと思う。

🧩 経験を磨けば、すべてがつながっていく

MBAを目指すなら、いきなりスコアだけを狙うより、まず経験値を上げることが一番の近道。

キャリアが整えば、英語力も磨かれ、学費も準備できるし、自信も自然とついてくる。MBAは人生・キャリアの中の“通過点”であり、ゴールではない。その通過点を活かすためには、まず“今の仕事や経験”を大切にすること。その上で、チャンスが来たら迷わず挑戦すればいい。

2021年のNUS/MBAのAdmissions

👉 次回予告|Vol.6

社会人MBA受験の現実──地獄のスコア戦
仕事と勉強の両立、時間の捻出、思うように伸びない点数。
“やる”と決めたその日から、長い孤独な戦いが始まった。

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